うしのあゆみ

牛に育てられた人間が、暮らしの有象無象を記します。

あなたの人生の物語

クローゼットの中を整理し、もう着ない服を判断して捨てた。思いの外服を持っていたので、もう着ないですっていうのと、今までありがとう、というのと。 よく晴れた週末だった。 金曜日はスター・ウォーズを観に初めて木場で降りた。IMAXシアターの席をとっ…

傷んだレタスと本の縁日

朝ごはんを作ろうと意気込んで寝たら、それは無理だよという時間に起きた。髪の毛の後ろの方をばっさりと切ってもらいながらお喋りをして、その後で養源寺で本の縁日を見に行くという予定。1週間前は雨だと言われていた今日は、抜けのよい青空となった。 髪…

詣でに行く

他人の人生に入っていくことが、恐ろしい。そんな風に感じたところで、おそらく自分も多方面に影響を与えている。ある場所に居るだけで。言葉を発した途端に。歩き出した時に。視線を送る。目が合って何かを返すとかって時にも。 そうして干渉をし、干渉をさ…

潔い言葉を今

散歩に出かけたら、首輪をしていない猫に遭遇した。やつは野良猫にしては毛並みが良く、でも首輪をしていないから飼い猫でもなかった。愛想よく一声二声鳴いて見せた後で、どこかの家のなかに消えていった。 *** 仕事をすることに疑問を感じてしまってい…

痩せてしまっていく

頭の中がぐちゃぐちゃになりながらも、目の前の課題は締め切りを持ってやってくるので、ゆっくり考えることができない。 物書きの人のそんな悲鳴を揃えた『〆切本』の続編が出るらしいと、自室のそれがなんだか後ろめたそうだけれども、まるで本棚の本が死ん…

「己の動機をリカバリする」フェア

将来に対する息詰まりを解消するべく、家の本棚の中を眺め返す。部屋のほとんどの割合を占める本棚は、いつも生活を見つめているはずで、かつて出版に対してどんなことを考えていたかを知るには、ここをもう一度掘り返す必要があったのだった。気づくのが遅…

止まれ

いったいどうして自分は本を作っているのか、全くわからなくなった。どうして版元にいるのだっけ。なぜ、出版社なのだったか。本が好きって、それだけの理由にどんな脈が通っていたのだっけ。 まとまって考える時間が必要だ。仕事として版元に勤務することに…

初恋は済み、不倫はまだ

『初恋と不倫』を読んだ。脚本家の坂本裕二さんの著作だけど、素晴らしかった。往復書簡の文体って、確かこの間勉強したんだ。いつ考案されたものか、とか。でも忘れてしまった。少しだけ眠い。 往復書簡 初恋と不倫 作者: 坂元裕二 出版社/メーカー: リトル…

センチメンタル

センチメンタル オン 帰りの電車。良いメガネを買うべくお金を貯めているし、それはあるひととの約束でもあった。小学生のころに視力が萎んでから、メガネを使わなくてはならなくなり、それがすごく嫌だったわけですが。 それが今や、アイウェアよろしくメガ…

コミュ障の勝ち

彼は文句ばかりを言っていなかった。 小さい頃から、文句ばかり言って、と言われてきた。幼い頃、己はそのような言われを不服としていた。「それは文句ではなく、批判であるからして、あなたの言われはまるで当たらない」とまあ、怒りを隠して平静を装うどこ…

エトセトラ

原稿が手を離れている段階なので、勉強に精を出してる。正解が見える問題を作るって楽しいし、それをどう方向づけていくかも楽しくて、もうすごく、ある特定の時期に戻りたい。 帰ったらまた勉強だけども、それは問題が解ければ嬉しいぐらいのものではなく、…

塩辛い

寄藤文平さんと木村俊介さんの対談に、青山ブックセンターに行ったんだけど、これがもう、大変にお二人のトークにエナジーが足らず、よい聞き疲れでもって、ラーメン屋でタンメンを待つ。 タンメン、劇的なしょっぱさ。もやしとキャベツは本来、それぞれの甘…

わかりやすさと別のこと

最近「快眠度」を計測できるアプリを使って寝ることにしている。だらだらTwitterをチェックすることも少なくなったし、読んでいた本にあっさり付箋をつけることができるようになった気がして、効果があるっぽくて嬉しい。 それにも増して、生活を整えてくれ…